テーマ
残念なことに、できなくなること、飲み込みが悪くなること、能力が低いことは、職場や人付き合いの中では歓迎されていないようである。問題は、私たちの身体に組み込まれた発達の一部でありそれ自体問題ではない衰えが、わたしたちの社会では、問題として浮上して来ざるを得なくなった、ということだ。
早く・上手に「できること」が価値とみなされ、「できないこと」が迷惑ととらえられてしまう時代で、私たちは何を問うことができるだろうか。(編集部:小西慶信)
目次
▶︎寄稿
できないことが「迷惑」ととらえられる時代で(社会学者:石井由香理)
▶︎投稿
認知症から垣間見る、世話することの関係性(編集部:私道かぴ)
わたしの時間が奪われる(編集部:小西慶信)
だれかの背後を想像すれば(編集部:私道かぴ)
「する」という束縛 – 仏教実践の側面から -(編集部:小西慶信)
▶︎連載
私道かぴの日々人其々
▶︎企画
能力主義社会の中の老いについて
〈ケア〉を取り巻く論考3選
西蓮寺通信