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「学ぶ」という行動について考えるとき、そのほとんどは「学校」をイメージする。しかし、学校の学びだけが勉強なのだろうか。今号では、日々生きる中で人々が「学び」だと思った出来事や、学びを「知る」「理解する」「疑う」などのプロセスにわけて考察する。何かを学んでみたくなった時、または学びに疑問を持った時などにぜひ読んでいただきたい。
おすすめ記事2選
・寄稿「『覚』の瞬間を探して」
20年以上、およそ人生の半分以上「書道」を続けてきたという著者。最初の頃はお手本通り「上手」に書けるようになることに夢中になったそうですが、大学時代のある出来事をきっかけに書道に向かう姿勢が一変します。「長く続けていると、ある日突然腑に落ちることがある」という言葉が印象的。物事が続かない、何かひとつのことを長く続けたいと思っている人にぜひ読んでほしい1本。
著者:四方遥香さん 京都生まれ。実家を出たいという一心で大学進学。それ以後7年間の一人暮らしを経て京都へ帰って来る。20年以上継続中の書道の腕を磨きつつ日々納得のいく表現を模索中。
・インタビュー「問うべきこと」
自身が小学生だった昭和10年頃の学びから、戦争を経た中学、高校の頃の学校の話を通じて「学ぶとはどういうことか」を考察する。住職の研修会で「パーッと目の前が開けたような感覚があった」という学びの経験は必読。
著者:細川信元さん 昭和7年、京都生まれ。長年お寺の住職を務めながら、仏教をはじめとする様々な学びと向き合う。