イベント概要
イベント | 西蓮寺 仏教講座(第26回) |
テ ー マ | 『だから仏教は面白い!』輪読会(第7章) |
日 時 | 2024年09月07日(土)9:00 〜 11:00 |
場 所 | 西蓮寺 |
イベント内容
月に1度開催している西蓮寺の仏教講座です。
「諸行無常」や「諸法無我」。知っているようで知らない仏教思想の基本を学んでいきます。
ここでは「信じる」というより「理解する」というアプローチで、仏教の世界観を垣間見ようと思います。
毎回復習をしながら進めるので、今回からのご参加でも問題ありません。
清々しい空気が流れる朝のお寺。そんな場所から1日をはじめてみませんか?
レポート
扱った内容:智慧、放逸、不放逸
ゲスト:吉武文法さん(真宗大谷派・法覚寺)
今回は『だから仏教は面白い!』第7章「『悟り』はあるかないか問題」のパート。ゲストの吉武さんを交えた対話をベースに進めました。本書はテーラワーダ(上座部)仏教を背景とした書籍なので、大乗仏教、とりわけ戒定慧の三学が比較的語られづらい浄土真宗とは思想的なギャップを感じる部分が散見されますが、その違いが何によってもたらされるのかといったところにまで話が及んだ点には、満足しています。
本章の表題は「『悟り』はあるかないか」ですが、その点に関しては「『仏教とは現に証せられるもの』であり、『来て見よと示されるもの』である」と名言されています。つまり観念によるものでも、信じ込むようなものでもなく、実践して確かめることができるものである。これが本書が教えてくれる、仏教を最も美味しく味わうことのできる態度でした。これは(若干の留保は付くものの)浄土真宗の仏教においても、同様に言えることだと思いますので、この点は大切な指摘として受け止めたいと感じています。