イベント概要
イベント | 西蓮寺 仏教講座(第25回) |
テ ー マ | 『だから仏教は面白い!』輪読会(第6章:後半) |
日 時 | 2024年08月03日(土)9:00 〜 11:00 |
場 所 | 西蓮寺 |
イベント内容
月に1度開催している西蓮寺の仏教講座です。
「諸行無常」や「諸法無我」。知っているようで知らない仏教思想の基本を学んでいきます。
ここでは「信じる」というより「理解する」というアプローチで、仏教の世界観を垣間見ようと思います。
毎回復習をしながら進めるので、今回からのご参加でも問題ありません。
清々しい空気が流れる朝のお寺。そんな場所から1日をはじめてみませんか?
レポート
扱った内容:戒・定・慧、マインドフルネス
今回は『だから仏教は面白い!』第6章「仏教の実践」の後半を参加者の皆さんと読み進めましました。仏教の具体的実践である三学(戒・定・慧)に関するパートです。
5章の内容と重複しますが、仏教は「私たちが抱える苦悩はわたしたち自身が作り出したもの」だという立場を取ります。しかし、だからと言って「ものは考えようでどうにでもなる」というような安易な話ではありません。むしろ私たちの心は思い通りにならないからこそ問題を生み出すのです。
前回の繰り返しになりますが、6章の前半では、学だけでは悟れないことが強調されました。知識を積み上げたり、深く思考した先に悟りのようなものがあるわけではなく、実践を通じて認知が転換されることが重要視されています。
では、具体的に何をすればよいのか。それが今回のテーマです。本書の論は、戒・定・慧それぞれの理解を踏まえた上で「不放逸(気づきを怠らない)」へと進みます。
個人的な話で恐縮ですが、以前は、三学の土台を為す「戒」は、守らなければならない規範のように感じて堅苦しいものだと感じていたのですが、不放逸を保つことがそのまま自由自在な在り方であるという身からすれば、戒というのは実にプラクティカルな生活習慣であると感じます。浄土真宗で三学が強調することはあまり無いと思うのですが、真宗の文脈に応じた三学の発展はあり得そうだと感じました。